障子といえば、和室には欠かせない、屋内と屋外を仕切る建具として用いられています。また、独特な明暗や美を演出することもできる、優れた性能を発揮してくれます。和室のない家が増えている今日では、ガラスやカーテンなどと組み合わされて和洋折衷の空間を作り出します。また、断熱効果や採光・遮光性にも長けており適用範囲の広い障子はとても高い評価を得ています。
障子を、誤って破いてしまい張り替えをした経験のある方は多いと思います。
そんな心配をしなくてもよい、強度のある不織布 “ポリエステル製のミライフ®”を用いて“ミライフ®障子”を徹底調査しました。
ポリエステル製の不織布、ミライフ®とは?
ミライフ®についてはこちらをご覧ください。
本当に破れない?障子紙とミライフ®障子の比較実験内容
<準備したもの>
・ミライフ® TY1515FE (厚み:0.12mm 目付:30g/㎡)
・障子紙 (厚み:0.11mm 目付:49.6g/㎡)
(左:ミライフ® 右:障子)
窓に立てかけてみるとこのようになりました。
(左:障子 右:ミライフ®)
<実験内容>
1.打突
・実験1.ボールを投げつけるとどうなる?
・実験2.指でつつくとどうなる?
・実験3.「孫の手」を使って引っ掻くとどうなる?
2. 水
・実験4.高圧洗浄機で水をかけてみるとどうなる?
3. 光
・実験5.暗闇の中で光を当てるとどう見える?
実験1:“ミライフ®障子“にボールを投げつけても破れない?
ついつい障子や壁に投げつけてしまう、子供の大好きなボール当て。
重いボールを投げつけました。
すると、、、障子紙は簡単に破けてしまいました。
ミライフ®障子は少々ボールの跡がついていますが破けませんでした。
子供のボール攻撃には、ミライフ®障子ならば安心です。
実験2:指でつついてもミライフ®障子は破れない?
時代劇シリーズでは、障子に穴を開けて部屋を覗いているシーンがありますね。
私も幼少のころは、障子に穴を開けて遊んでいた記憶があります。穴が開いては張り替えて、結構大変な作業ですよね。
でも、ミライフ®障子では多少凹みはするものの穴が開きません!
指が折れ曲がってしまうほどに、強度があります。
ミライフ®障子では穴が開きづらく、張り替える回数も減らすことができます。
実験3:ペットが障子を引っ掻いても破けない?
犬や猫などのペット飼っているご家庭では、ペットに障子を引っ掻かれて破れてしまった経験はありせんか?
今回、本物の動物に代わりに、「孫の手」を用いて検証しました。
「孫の手」で障子紙を引っ掻いてみると、
簡単に破れます。
破れないミライフ®障子を引っ掻いてみると
予想に反して、破けてしまいました。
やはり、鋭い爪や角のあるものでは、穴が開いて破れてしまいます。
実験4:ミライフ®障子に放水しても破れない?
ミライフ®障子に放水しても破れないか、高圧洗浄機を使って検証しました。
(左:障子 右:ミライフ®)
障子紙は水をかけた瞬間に破けてしまいましたが、ミライフ®障子は破れませんでした。
しかも、ミライフ®は速乾性があるため、濡れてもすぐに乾きました。
(左:障子 右:ミライフ®)
実験5: 光を当てるとどうなる?
障子紙は、「明障子」(あかりしょうじ)として平安時代から使われていたように、扉を閉じたまま採光できる機能があります。
障子紙とミライフ®障子の後ろにろうそくを置き、光を当ててみました。
(左:障子 右:ミライフ®)
目付が違うため、異なった趣があります。
おまけ
ワリフ®(MS8080 厚み:0.067mm 目付:31g/㎡)を張ってみました。
障子というより、網戸に近いものができました。
ポリエチレン製のメッシュであるワリフ®は透明で、通気性に優れています。
ワリフ®は強度が強く、補強材として多くの需要家様にご愛用いただいています。
ワリフカフェでは不織布のサンプルをご提供しています。是非実際に手にとって、お試しください。(無料)