不織布は産業の中で、数少ない成長素材として注目されています。

不織布の用途は多岐に渉ります。生活用資材(水切り材、包装材、)、産業用資材(フィルター材、電池用セパレーター、吸音材)、建築用資材(ルーフィング材、ハウスラップ、壁紙)、土木用資材(養生シート)、医療用資材(防護用衣料)、車両用資材(内装材、自動車用各種フィルタ-)、農業用資材(園芸用資材、防草シート)など多方面で活用されている不織布の世界市場は、4~5兆円といわれています。風邪の時に使用するマスクや紙おむつなどの衛生用品やカーペットなど私たちの回りは不織布で溢れています。

今回はそんな不織布の基礎知識について触れてみたいと思います。

基礎1:不織布とは?

不織布とは、その名のとおり「織らない布」のことです。

繊維を織ったり編んだりせずに、繊維自身の性質を利用し一般的にはランダムに重ねた繊維を接着剤や熱などで成形した製品のことです。

石油などの原料から人工的に合成される繊維(=合成繊維)で作られていたり、金属繊維を混ぜて作られるケースもあります。

例えば、普段、私たちが着用している服は、糸を織ったり編んだりしてできた布を縫製して作られます。

一方、不織布は織ったり編んだりせず、化学的・物理的な作用により繊維を結合させたシートやウェブのことを指します。

基礎2:不織布のメリットってなに?

不織布素材は、耐久性・通気性・ろ過性・保温性などの物性に優れており、ポロプロピレン、ポリエステル、レーヨン、など多種多様な素材を、目的に応じて自由に成形することができます。また、不織布の種類は豊富で、原材料、製法や構造によって柔らかさや強度も変えることができます。

基礎3:不織布はこんな原料から作られている

不織布は、様々な原料を用途によって使い分けて作られています。

○ポリプロピレン(PP)(ホモポリプロピレン・ランダムポリプロピレン)

水に浮く繊維です。染色性、接着性の悪さなどから衣料分野には向きませんが、吸水性、吸湿性がないことを活かす、紙おむつ・医療用ガウンなどに使用されています。

○ポリエチレンテレフタレート(PET)

不織布の原料の中でも耐熱性が高く、非常に高透明で発色があり、硬くて強度があります。様々な国で生産・使用されているため生産量も合成繊維の中で最多です。

○ポリエチレン(PE)

ポリプロピレン(PP)と同じような性質を示しますが、ポリプロピレン(PP)に比べ柔らかいといった特徴があり、自動車内装材やカーペットとして多用されています。一般的に不織布の材料として使うことが難しく、ポリエチレン(PE)不織布は珍しい素材です。

 

基礎4:不織布が活躍する様々な分野

不織布は、①衣料 ②医療 ③建材 ④土木 ⑤車両 ⑥衛生材料 ⑦インテリア

⑧ワイパー ⑨フィルター ⑩寝具 ⑪農業、など様々な用途で利用されています。

また、より繊維径の細かい「ナノファイバー」に関して、技術開発、生産技術の向上や実用化に各メーカーが取り組んでいます。 通常の不織布より、更に多孔性に優れた素材であることから、ものを吸着する能力や捕捉する能力が向上するとともに、新たな高機能性素材の実現が期待されます。

 

まとめ

紙おむつや生理用品などの衛生材料から、生活資材、車両資材、土木・建築資材、農業資材など幅広い用途に使われています。

また、産業用途では、不織布の高性能化が進むに従い、これまで利用されてこなかった分野での活用も期待されます。

 

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