自動車の運転中に、何らかのトラブルにより車内で火災が発生した場合、急いで車外へ避難しなければなりません。火の回りが早いと逃げ遅れ、最悪の事態を招きかねません。万が一のために、難燃性の素材を使用していることがとても重要となります。

内装に着火した炎が燃え移る速度が遅ければ遅いほど、避難する時間を長く確保できることになります。

その指標として、自動車に使用される材料の燃焼性評価に用いられている試験法がFMVSS No.302(※1)で、内装として採用される際の一つの基準になります。

(※1)FMVSS:Federal Motor-Vehicle Safety Standard 米国連邦自動車安全基準

 

 

燃焼試験を行う上での準備

 

今回は、当社で製造しているワリフ®HS(T)90104とミライフ®TY1515FEの2種類を試験してみました。

 

1.日時: 2017年2月28日(火)13:30~

2.場所: 株式会社DJK 千葉テクニカルセンター(野田市)

3.試験:

(1)試験素材

銘柄 厚み:mm 目付:g/㎡
ワリフ® HS(T)90104 0.16 36
ミライフ® TY1515FE 0.12 30

(2)試験片サイズ:縦100mm×横350mm

 

 

燃焼試験スタート

 

①試験片の設置

  • FMVSSに規定された器具に試験片をセット

燃焼試験 

 

  • セット台に設置した状態(上:ワリフ®HS(T)90104、下:ミライフ®TY1515FE)

燃焼

燃焼試験 ミライフ

 

  • バーナー設置状態(上の写真を右側から見た状態)

燃焼試験

 

②着火

試験片に38mmの炎を15秒間接する

  • ワリフ®

ミライフ 燃焼 試験

●ミライフ®

 

ワリフ 燃焼 試験

 

 

燃焼試験でワリフ®とミライフ®は燃え広がらないことが分かった!

 

両素材とも炎に接した部分が溶融しただけで、燃え広がりませんでした。このことはワリフ®、ミライフ®いずれもFMVSS No302に適合(自動車用材料として使える)していることを示しています。(基準を満たしていない場合は、炎が試験片に燃え広がる)

実際にFMVSS No302に適合しているワリフ®は自動車のシートサイレンサー(※2)として多くの車種で採用され、ご好評を頂いております。

 

(※2)自動車用シートは、シート材として使用されているウレタンフォームと金属フレームが接触し、その摩擦により「ギーギー」という不快な音が生じることがあります。ワリフ®を両素材の間に入れることで、不快な音を解消することが出来ます。

 

  • FMVSS No.302試験後の両素材(左:ワリフ®HS(T)90104、右:ミライフ®TY1515FE)

ワリフ ミライフ 燃焼 試験

 

ワリフ®、ミライフ®は寸法安定性・強度・平滑性に優れ、独特の風合いと通気性を有する素材です。是非一度手に取り、その素晴らしさを実感してください!!